「OCN モバイル エントリー d LTE 980」SIMを使ってみた


「OCN モバイル エントリー d LTE 980」SIMをお借りすることができたので試してみた。

筆者は現在イオンSIM(3G版、最大150Kbps)を契約し一年以上使用している。メインのスマートフォンはXi対応のGALAXY NOTEを使用しているので用途としてはXperia mini pro用&予備回線としての使い方だ。同じ月額980円ということでこのイオンSIMの入替としてどうか?ということで検証してみた。


最近は格安SIMが色々と出てきているが、今回のSIMの特徴は発売開始当初「LTE対応端末のみ使用可、30MBまでは通信速度の制限無し、規制後の通信速度が最大150100kbps」というところだった。
規制後の通信速度が150kbpsとイオンSIMと変わらない内容だったが(当初100kbpsでした)、お借りしている間に「非LTE端末への対応」「nanoSIM対応」「規制後の速度が最大200kbpsへ増速」など内容がかなり改善された。

・2013年5月23日:月額980円のLTE対応モバイルデータ通信サービス「OCN モバイル エントリー d LTE 980」における1日30MB超過時の通信速度の増速(200kbps)やnanoSIM対応などの機能強化について
http://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20130523.html


LTE対応、規制前の速度は制限無しということでまずGALAXY NOTEに入れて使用してみた。
イオンSIMもLTE対応版が出ているが筆者は3G版かつ速度制限有りの契約の為、単純にLTE対応というだけでとても快適だった。

次にXi非対応のGALAXY NEXUSで使用してみたがやはりFOMAの制限無しのスピードで速さを体感できた。
イオンSIMも2012年10月より最大100kbpsから最大150kbpsに増速しているがどうしても速度に物足りなさを感じ本当の予備用となることが多かったのでやはり制限無しというのは大きなメリットだ。
SIMフリーではないが下駄を履かせた状態でのauiPhone4Sでの通信も確認できた。もちろん推奨された方法ではないし下駄の種類によっても可否はあるので注意してほしい。


容量が1日30MBというのは用途によっては充分でもあり、また全く物足りないと言う人もいるだろう。
筆者の目的としては「twitter+そこからのWeb閲覧」という用途なので充分な容量だ。twitterを表示し比べてみると明らかに速くストレスを感じない。ライトユーザーであればこれで充分なのではないかとも感じる。

30MBを使い切ってしまっても翌日に速度制限がリセットされる点、速度規制がかかってからも200kbpsでの通信が可能になったことで筆者にとってはイオンSIMを利用するメリットが無くなってしまった。


今回速度の他で意外に良い点だったのはSlingboxでの使用が問題なくできたこと。
筆者はAndroid端末にSlingboxのアプリを入れ視聴しているが、200kbpsという明確に制限された速度での画質を確認するためにストリーミングを試してみた。すると驚いたことにSQ画質であればほぼ途切れることなく視聴ができた。これはイオンSIMではできなかったことだ。速度だけの問題ではなくストリーミングに規制がかかっているのだろう。

メインのXi端末でも使えるのだが7GBの容量を消費してしまうのが気になる為、サブの回線で容量を気にせず使えるのはありがたい。また制限がかかった状態でのWeb閲覧は速度に物足りなさを感じるが、全く別の用途に使用することによってその不満も解消される。
このことによって「OCN モバイル エントリー d LTE 980」SIMは筆者にとってSlingbox用としての地位を確立した。但し同じストリーミングでもyoutubeではやはり速度が足りず快適に視聴することはできなかった。


このようにある程度用途を割り切って使えるかたにはこのSIMは充分お勧めできる。

ただ同価格帯には現在様々な仕様のSIMが出ているため自分の使い方にあったSIMを探してみるといいだろう。